◆第75回安田記念・G1(6月8日、東京競馬場・芝1600メートル)

 今年の高松宮記念で6着のマッドクール(牡6歳、栗東・池添学厩舎、父ダークエンジェル)はマイルへの距離延長で昨年の高松宮記念以来のG1・2勝目を目指す。5月28日の1週前追い切りでは坂井瑠星騎手を背に、栗東CWコースで6ハロン79秒7―11秒1の好時計。

重心の低いフォームで軽快に脚を伸ばした。池添調教師は「いつもの動きで、状態的には問題ない。あとは距離だけ」と万全の仕上がりを伝えた。

 前走は行き脚がついたがやや控える競馬に。外が伸びる馬場だったぶん最内枠が響いたが、最後までじわじわと脚を使っており、悲観する内容ではなかった。2走前の阪神Cは3番手で先行し、差し有利の展開のなか2着に粘った。厳しい条件でも地力は見せている。トレーナーは「前走は中団で我慢が利いていたし、阪神Cの内容からも距離はもっていいと思う。スタートを出たなりで運べれば」と力を込めた。

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