日本相撲協会は2日、大相撲の元横綱・白鵬の宮城野親方が6月9日付で退職することを明らかにした。この日、臨時理事会で同親方から退職届が出されたことを受け、旧宮城野部屋の弟子らの処遇について協議。
伊勢ケ浜一門の浅香山親方(元大関・魁皇)は「一門としても協会としても宮城野部屋が復活できるように動いていた。このような結果になり残念だ」と語った。
日本相撲協会によると、この日の理事会では一門の浅香山理事、宮城野部屋を預かる伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)、両親方から毎場所後に状況報告を受けていた春日野理事から、それぞれ報告があったという。
浅香山親方は「『八角理事長より今後は浅香山部屋で預かること、準備期間も踏まえ、預かりの解除を11月場所後とすることを検討するように』と指示があり、その方向で宮城野に説明し、幾度となく思い留まらせるよう話をしたが、宮城野は退職の意向を示した」と報告。伊勢ケ浜親方も「何度も宮城野を説得し、近いうちに部屋は再開されるのだから、もう少し辛抱してはどうか、と慰留を試みたが、本人の意思が固かった」「慰留できず、申し訳ない」との話があったという。