卓球の「ノジマTリーグ」女子の2024~25年季で優勝した木下アビエル神奈川(神奈川)に在籍する16歳の張本美和(木下グループ)は2日、リーグのタイトルパートナーのノジマ本社(横浜市)を表敬訪問した。7月26日に男子、同27日に女子が開幕する新シーズンに向け「チームとして2連覇を目指し、個人では(先シーズンで)3敗したので、目指すは全勝。

WTTの大会もあるので、体調を整えながら、ファンの皆さんの前で戦う姿を見せられたらいいなと思います」と抱負を掲げた。神奈川の開幕戦は、8月1日に敵地で京都と対戦する。

 高校の授業を終え、この日午後にノジマ本社を初訪問。始めは緊張した面持ちだったが、野島廣司社長と面会し「プライベートな質問で申し訳ありませんが、お休みは何をされていますか? 」と恐縮しながら質問すると、「この間は本を読んだよ。1冊読み切った」と返ってきた。美和は中学時代は「図書館で借りた小説を読んでいた」と明かし、意外な共通点を発見して和やかなムードに。将来的に「今まで学んできたこととは全く違うことを学んでみたい」と意欲的に話す美和に、野島社長から就活本など自著を2冊プレゼントされた。

 5月に初出場した世界選手権個人戦(カタール)では、女子ダブルスで銅メダルを獲得し、女子シングルスと混合ダブルスでは8強入りした。シングルスの世界ランクは日本勢トップの6位につける。野島社長から「世界一になってほしい。(シングルスで日本勢初の)世界一を3連覇! 夢は高ければ高いほど良くなるから。うちも(売上高で)9000億円ぐらいだけど、夢は10兆円だから」と期待した。

美和も「はい!頑張ります」。Tリーグから世界の頂へ、16歳が飛躍を誓った。

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