◆車いすテニス ▽全仏オープン(2日、フランス・パリ)
【パリ2日=吉松忠弘】2024年パリ・パラリンピック車いすテニス男子シングルス金メダルで、世界ランキング1位の小田凱人(東海理化)が、金メダルを獲得したのと同じ舞台に戻ってきた。「いや、もう、めちゃくちゃ楽しみ。
パラリンピックの舞台に1年後に戻ってこられるのは、他競技にはない特典だろう。「でも一生に1度の経験だったので。ここの会場が、1番、自分に合っていると感じている」
パリ・パラで金メダルを取って、今年は新たな気持ちで挑んだ。しかし、パリ・パラ決勝で戦ったライバル、アルフィー・ヒューエット(英国)に全豪の決勝で敗れ、「鼻っ柱を折られた感じ」と、自信を砕かれた。
しかし、やることは変わっていない。それをどれだけ発揮できるかだ。「特別な思いがあったり、縁がある場所の方が力を出せるタイプ」。今年の全米には、生涯4大大会全制覇がかかる。「それまでは負けないで行きたい」。まずは、金メダルの舞台で全豪の雪辱だ。