友道調教師の脳裏に残る長嶋茂雄さんへのかなわなかった「お願い」　「実は病気で倒れられる前の年…」
友道康夫調教師 画像（1枚）

　現役最多のダービー３勝を挙げる友道康夫調教師＝栗東＝が６月４日、前日に亡くなった長嶋茂雄さんを悼んだ。

　友道師は２００２年の開業前の助手時代を含め、親交のあった金子真人オーナーが年末に行うクリスマスパーティーに毎年参加。

その会場に長嶋さんが何度も訪れていたという。「毎年、原さん（辰徳・元監督）など巨人関係の方が多くいる会で、長嶋さんもよくおられました。実は病気で倒れられる前の年（２００３年）、競馬関係者が集まる席で長嶋さんに『是非、ダービーのプレゼンターをしてください』と皆でお願いしたんですよ」と懐かしい話を打ち明けた。

　長嶋さんが引退試合で「我が巨人軍は永久に不滅です」と口にしたシーンは「学校帰りだったけど、あれは鮮明に覚えていますよ」と振り返る。だからこそ、最初にパーティーで会った時は興奮した。「テレビで見たイメージのまま。オーラはあるけど、話すと気さくな方という感じでした」。当時は未出走だった「競馬の祭典」も、今や現役最多の３勝。プレゼンターの夢こそかなわなかったが、ミスターに触れた思い出は今も胸に残っている。

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