【安田記念】中山記念優勝馬がラストに抜群の伸び　０１年以来の制覇へ国枝調教師「かなり良かった」
馬なりで楽に並びかけるシックスペンス（右）（カメラ・荒牧　徹） 画像（1枚）

◆安田記念追い切り（６月４日・美浦トレセン）

　春のマイル王決定戦、第７５回安田記念・Ｇ１（８日、東京）の追い切りが４日、東西トレセンで行われた。美浦のＷコースではシックスペンスが併せ馬を行い、陣営は高評価を与えた。

　しっかり軌道修正できた。シックスペンスは美浦・Ｗコースでサトノエピック（４歳オープン）を４馬身半追走。３～４角のコーナーで差を縮めて迎えた直線は馬なりのままラスト１ハロン１１秒０と抜群の伸び脚を披露した。全体時計も自己ベストに０秒２まで迫る６ハロン８１秒２を叩き出し、国枝調教師も「しまいはしっかりと伸ばせたし、かなり良かったんじゃないかな」と納得の表情だった。

　１週前追い切りはブレイディヴェーグと併せ馬を行う予定が、馬体が併さらず単走の形に。「少しチグハグなところがあって少し軽くなったが、週末もやれたし今日も２頭併せでいい追い切り」と説明。１日の日曜日には坂路で５２秒１の好時計で、最終追い切りも予定通りの負荷をかけることができた。

　満足いく仕上がりで臨めるが、「前回も体調は問題なかった」と振り返る。結果が出なかった大阪杯（７着）の敗因については、「スタートも良く、流れに乗れたけど、しまい反応できなかったのはためが利いてなかったのかな。ルメールさんはこの馬のことをよく分かっているから」と乗り慣れた鞍上で改めての構えだった。

　昨年は春のスプリングＳで重賞初勝利を飾り、秋は毎日王冠で年長馬を撃破。今年は中山記念でレコードＶとＧ２では圧倒的な強さを見せてきた。

「いいところまできているし、チャンスなので頑張ってほしい」。国枝師は０１年のブラックホーク以来となる安田記念制覇に期待していた。（西山　智昭）

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