◆安田記念追い切り(6月4日・美浦トレセン)

 狙い通りに仕上がった。ブレイディヴェーグは、美浦・Wコースでキアニーナ(3歳1勝クラス)を2馬身半追走。

道中はスムーズに折り合い4角で内へ入ると、直線はスピード感十分に駆け抜け、ラスト1ハロン11秒0の鋭さ。6ハロン82秒5を余力たっぷりにマークした。約2年ぶりのタッグとなる戸崎が3週連続で手綱を執り「折り合いも良く、リズム良く走って、気持ち良く終えることができた」と自信を深めた様子だ。

 当初は単走の予定だったが、1週前にシックスペンスとの併せ馬で馬体が並ぶまでに至らず、宮田調教師が「これなら併せ馬をしなければならないですね」と、軌道修正して今週を迎えていた。それだけに「道中しっかり我慢が利いて、ゴーサインを出してからの反応も見てる感じとしても、戸崎ジョッキーのコメントとしても良かった」ときっちり仕切り直せた。馬体もすっきり見せ「どんな結果が出るか楽しみ」と前向きな言葉から狂いなく整った印象だ。

 過去2度のマイル戦は未勝利だが、23年のエリザベス女王杯覇者は昨年のマイルCSで0秒4差4着など通用の力を見せている。「まずは馬自身のリズムをリスペクトして、道中息入れて最後に瞬発力を生かすのが持ち味。ジョッキーともコンタクトをとりながら調整しているつもり」と宮田師。府中の長い直線で末脚を爆発させるイメージを描く。(石行 佑介)

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