9月に東京で行われる世界陸上(9月13~21日、東京・国立競技場)開幕まで5日で100日前となった。同日は都内で「東京2025世界陸上100 Days To Go!」のイベントが行われ、大会アンバサダーを務める俳優の織田裕二と、男子ハンマー投げで2011年テグ世界陸上金メダルのスポーツ庁・室伏広治長官らが登壇。
前回の東京大会は、34年前の1991年。男子100メートルで、カール・ルイス(米国)が当時の世界新記録となる9秒86で優勝。当時リポーターを務めていたのは、今月3日に亡くなった巨人の終身名誉監督・長嶋茂雄さん。観客席から「ヘイ、カール!」と声をかけ、気がついたルイスも駆け寄ってがっちり握手。名シーンが生まれた。
当時高校2年生だった室伏長官は、毎日のように旧国立競技場に足を運び、選手らを応援。「ヘイ、カール!」の瞬間も、「まさに長嶋さんのあのシーン。よーく見ていただくと、私が後ろの方にいるんです」と懐かしそうに明かし、会場からも驚きの声が上がった。織田も「(室伏長官を)何十年も知っていますが、知らなかったです!」と目を丸くしていた。