バスケットボールの静岡県高校総体準決勝が7日、エコパアリーナで行われる。48年ぶり4強入りを果たした男子の静岡商が浜松開誠館に挑戦する。

1975年以来、50年ぶり全国総体出場を目指して決勝への扉を開く。男女とも優勝校が全国総体(7月26日開幕・岡山)に出場。男女上位3校が東海総体(6月21、22日・三重)の切符を手にする。

 古豪が快進撃を見せている。過去6度の全国総体出場を誇る静商が、48年ぶり4強入りを決めた。準々決勝で浜松学院興誠(78〇76)を撃破した勢いで準決勝で西部の強豪・浜松開誠館に挑戦。スタメン5人がどこからでも点を取るバスケでファイナルの扉を開く。

 Bリーグを経験したSG北堀遥大(3年)が、自慢のシュート力でチームを勝利に導く。2023年のベルテックス静岡U15時代にユース育成特別枠で当時B3のコートに立った。

 わずか4秒の出場だったが、プロの試合を体感したことはいい経験になっている。「試合中にすごく大きな声を出してプレーしていてコミュニケーションの重要性を痛感した」。シューターとして同じSGの新川敬大(30)からオフボールの動きを教わった。

浜松開誠館とは県新人決勝リーグで対戦。9点差で敗れたものの、北堀は3点シュートを5発決めるなどチーム最多タイの20点をマーク。「外のシュートは警戒されるので、味方を生かすプレーをしたい」と、雪辱を誓う。

 私学勢の台頭が著しい県内高校男子バスケ界。コロナで中止となった20年を除き、最近10大会で公立校が4強入りしたのは22年の浜松商だけ。「学校の歴史に新たなページを付け加えたい。自信をもって臨む」と、仲山柊志主将(3年)が力を込める。古豪復活へ打倒・開誠館を実現して全国に王手をかける。(塩沢 武士)

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