いよいよ東京競馬場での春G1もラスト。25年春に東京競馬場で行われたG1・4レースの傾向を振り返ると、ポイントは以下の3点。

・459キロ以下【0・0・0・24】ヴィクトリマイル2番人気ボンドガール16着

・美浦所属の騎手【0・0・0・26】ヴィクトリアマイル3番人気ステレンボッシュ8着、ダービー4番人気ファンダム14着

・ロベルト系種牡馬(エピファネイア、モーリス、スクリーンヒーロー)の産駒【0・0・0・9】NHKマイルC1番人気アドマイヤズーム14着、ヴィクトリアマイル3番人気ステレンボッシュ8着、オークス5番人気エリカエクスプレス10着

 人気上位馬も敗退しており、今春は厳しい傾向にある。

 一方単勝10倍以上の馬は【2・0・4・50】と、4レースすべてで3着以内に入った。

・ダービー6番人気ショウヘイ3着

・オークス4番人気カムニャック1着、10番人気タガノアビー3着、・ヴィクトリアマイル7番人気シランケド3着

・NHKマイルC9番人気パンジャタワー1着、12番人気チェルビアット3着

 共通するのは、前出の3点に加え、前走が上がりラスト3ハロン5位以内で、すべて栗東所属だったということ。以上5つのフィルターを掛けると、単勝10倍以上の馬の成績は【2・0・4・3】。勝率&連対率22・2%、3着以内率66・7%になる。

 安田記念出走馬で当てはまる馬は、ウォーターリヒト、エコロヴァルツ、ジュンブロッサム、ダディーズビビットの4頭。オッズが微妙だが、最も強く推せるのはジュンブロッサムだ。

 安田記念の傾向としては外枠有利。また、東京の芝G1最終戦とあって、差しが決まる。ジュンブロッサムはここまでマイル戦は【3・3・1・5】。1800メートルと2000メートルでレコードを記録しており、スピードと持続力は上位と言える。

 24年富士Sで東京マイルG2勝利。

その後の2戦は10着に終わったが、昨年のマイルCSは出遅れ、2走前の東京新聞杯は斤量59キロに泣いた。前走2着時に騎乗した復調気配を感じたとコメントした武豊騎手が、外めの枠から伸び伸びと東京の直線を走らせてくれるはず。前年の富士S覇者は近3年、安田記念で22年ソングライン1着、23年セリフォス2着、24年ナミュール2着と3年連続連対中なのも心強い。(編集委員・小松 雄大)

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