3歳ダート2冠目の第71回東京ダービー・Jpn1は11日、大井競馬場の2000メートルで行われる。1冠目の羽田盃で5馬身差をつけて圧勝したJRAのナチュラルライズ(牡、美浦・伊藤圭厩舎)は、ここを目標に順調な調整ぶり。

デビューから5戦すべてに騎乗してきた横山武が絶好の感触をつかんでおり、万全の態勢だ。

 今年に入り、圧巻の走りを見せ続けてきた。ナチュラルライズは2歳時にマイルのカトレアSでV。年末の全日本2歳優駿(4着)で初めて敗れたが、25年を迎えて才能が開花。1700メートルの京浜盃で6馬身差をつけて重賞初V。1800メートルだった前走の羽田盃は5馬身差をつけ、Jpn1初制覇を飾った。

 今回の東京ダービーではさらに1ハロンの延長となるが、陣営は対策を講じている。5月29日の追い切りではパシュファイアー(網目状のブリンカー)を装着。感触を確かめた横山武は「すごく良かったと思います。相変わらず右にもたれる仕草は強いけど、以前と比べるとだいぶ折り合いはつくようになって、すごくいい調教だったと思います」と好感触。秘密兵器を準備して3歳ダート2冠目を狙う。

編集部おすすめ