バスケットボールの女子日本代表は7日、愛知・豊田合成記念体育館で台湾との強化試合を行い、95―42で勝利した。1月にヘッドコーチに就任したコーリー・ゲインズ氏の初陣を快勝で飾った。

 代表初招集の19歳、中村ミラー彩藍(さら、ペンシルベニア大1年)が3ポイントシュートを4本決め、両チーム最多12得点をマークした。初の代表戦で勝利に貢献し、「とてもうれしい。始めは緊張していたけど、ゲームが続いて慣れてきて、緊張が楽しくなった」と笑顔で自身初戦を振り返った。

 第1クオーター(Q)終盤にコートイン。残り19秒に左コーナーから3Pシュートを成功させ、代表初得点を奪った。その後も積極的に3Pを狙い、7本試投し、4本成功。この日奪った12得点は全て3Pといきなり存在感を示した。

 初招集のきっかけとなったのは、NBAグリズリーズの河村勇輝だ。河村がゲインズ監督に、中村のインスタグラムでのプレー映像を見せたことで、ゲインズ監督が興味を示し、そこから自身初のアカツキジャパン入りへとつながった。「日本代表でプレーすることが夢だった。(代表のユニホームを)着たときは『これは本当!?』という感じでとてもうれしかった」と満面の笑みを見せた新星。代表合宿からの約1か月は「ジェットコースターみたい」と例えたが、充実した時間となっている。

 父はジャマイカ出身、母は静岡出身の日本人で米国育ち。現在はペンシルベニア大で心理学を学んでいる。取材は通訳なしで日本語で受け答えにトライ。最近覚えた日本語は「おもろい」と関西弁も使いこなし、チームに溶け込んでいる。7月のアジア杯選抜へ向け、8日の試合でもアピールを目指す。

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