◆テニス ▽全仏オープン(7日、フランス・パリ)
【パリ7日=吉松忠弘】世界ランキング2位のコリ・ガウフ(米国)が、2015年セリーナ・ウィリアムズ以来10年ぶりの米国女王に輝いた。同1位でベラルーシ出身のアリーナ・サバレンカに6-7、6-2、6-4の2時間38分の末に逆転勝ちを収め、4大大会では2023年全米に続く通算2勝目を挙げた。
マッチポイントで、サバレンカのバックハンドがラインを割ると、ガウフは、そのままスライディング。背中から赤土コートの上に倒れ込み、両手で顔を覆った。「観客が後押ししてくれた。ここまでできるとは思ってなかった。本当にうれしい」。誇らしげに銀の優勝カップを掲げた。
ガウフは、第1セット1-4から追い上げ、タイブレイクまでもつれた。しかし、最後はサバレンカのパワーに押し負けた。第2セットに入ると、ガウフの安定性がサバレンカのミスを誘い、形勢は逆転。2ゲームしか失わずに第2セットを奪うと、最終セットも接戦を制した。