J2札幌は8日、宮の沢でフルコートの紅白戦を行った。J1名古屋から期限付き移籍で加わったDF宮大樹(29)が初の実戦形式で70分間プレー。

「自分の特徴を分かってもらってチームメートの特徴を理解するという部分で、有意義な時間だった」と笑顔で振り返った。

 紅白戦では終始、左センターバックを務めた。利き足の左から出した長い縦パスがゴールにつながり、声がけを絶えず続けた。「黙ってやっていても意思は伝わらないし、相手にも気迫を与えられない。叱咤(しった)激励する声は、より意識してやった」と力を込めた。

 J通算137試合出場と実績は十分。「最後の部分と、そこに至る過程の質は個々の意識で変えていける。そこを変えればチャンスも増えるし、カウンターを受けるシーンも少なくなる」。15日のホーム・今治戦へ「目の前の試合で勝利をもたらすのは、選手として一番の使命」と万全の態勢を築く。(砂田 秀人)

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