柔道女子63キロ級で世界選手権(ブダペスト)初出場優勝を果たした嘉重春樺(かじゅう・はるか、ブイ・テクノロジー)が18日、羽田空港に帰国した。「金メダルを(首に)かけて帰ってこられてホッとしています」と初々しく笑った。
決勝は2021年東京五輪銅メダルのカトリーヌ・ボーシュマンピナール(カナダ)を破り、初戦の2回戦から5試合を制した。「世界選手権っていうのをあんまり考えずに、一つの世界大会として戦うと自分の気持ちを作った」と堅実な寝技と持ち前のスタミナを生かして粘り強く戦い、同級の日本勢で3大会ぶりの頂点を勝ち取った。
この階級は五輪3大会連続出場の高市未来が現役を退き、混戦模様。身長158センチの成長株は、昨夏のパリ五輪をテレビで観戦し「絶対に次は自分が」と熱く、3年後の28年ロサンゼルス五輪出場を思い描く。初の大舞台でアピールに成功し、大きな一歩を踏み出した25歳は「常に挑戦者の気持ちで、元気に明るく、そういう気持ちを忘れずに次の大会にも生かしていきたい。一つずつ、目の前の大会を勝っていきたい」とさらなる飛躍を誓った。