大相撲の伊勢ケ浜部屋が18日、毎年恒例の大阪・堺市での合宿をスタートさせた。幕内・伯桜鵬(伊勢ケ浜)は関取らによる申し合い稽古で22番取るなど、初日からエンジン全開。

稽古後には開口一番「きついです」と、疲れ切った様子で話した。

 伯桜鵬は昨年4月に宮城野部屋から伊勢ケ浜部屋に転籍。昨年も同合宿に参加していたが、当時はケガもあって満足に稽古ができない状態だった。「去年の合宿はついていけず、ボロボロだった。部屋預かりになって1年経って、だいぶ稽古ができる体になってきた。もっと質の上がった強い稽古を毎日していきたいと思う」と、1年通しての自身の成長を口にした。昨年の稽古との疲労度の違いを問われると「去年もきつかったが、今年の方がきつい。初日からハンパない。まだ軽い方だと思うので、まずはしっかり稽古をできる体をつくって、ケガをしないように強い体づくりを目指したい」と、番数が取れるようになった故の疲労感を明かした。

 また宮城野部屋時代の師匠で、9日付で日本相撲協会を退職した元横綱・白鵬さんについては「もう決まったことなので、仕方ない。やっぱり自分の憧れの人だったので、さみしい思いもある」と胸の内を明かした。白鵬さんからは退職前に「強くなるしかないぞ」という言葉を掛けられたといい、その言葉を胸に名古屋場所(7月13日初日・IGアリーナ)に臨む。

(大西 健太)

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