大相撲の伊勢ケ浜部屋が18日、毎年恒例の大阪・堺市での合宿をスタートさせた。幕下・炎鵬(伊勢ケ浜)は幕下力士らによる申し合い稽古で26番相撲を取った。

 するどい立ち合いから相手の懐に入り、持ち前の動きの良さを見せた。14番連続で相撲を取る場面もあり、「今日は多かったですね。(14番連続の)あれでだいぶ稼ぎました」と、笑顔で振り返った。

 脊髄損傷による7場所連続休場から昨年の名古屋場所で復帰。昨年の同時期は三段目以下の申し合い稽古で相撲を取っていたという。幕下の申し合いでしっかりと番数をこなせるまでになったが「(状態は)まだまだ。体力がないので、まずは稽古についていくこと」と、笑みを浮かべながら話した。

 9日付けで元横綱・照ノ富士が部屋を継承。この日の稽古でも伊勢ケ浜親方から直接助言を受ける場面もあり、「的確で、しっかり自分の足りない部分を指摘してくださるので、とても学びが多い」と話した。

 また宮城野部屋時代の師匠だった元横綱・白鵬さんが9日付で日本相撲協会を退職。それでも「自分の人生なので、やることは今までと何も変わらないので、自分を貫いていきたい。与えられた環境で感謝してやっていくことが1番だと思う。

自分次第なので、自分のために頑張りたい」と決意を口にした。(大西 健太)

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