◆第61回関東オークス・Jpn2(6月18日、川崎・ダート2100メートル、良)
第61回関東オークス・Jpn2が18日、川崎競馬場のダート2100メートルで3歳牝馬14頭(JRA4、南関東8、他地区2)によって争われ、単勝1・6倍と断然1番人気でJRAのメモリアカフェ(ルメール)が、後続に5馬身差をつける圧勝で3歳ダート女王に輝いた。2着は名古屋のコパノエミリアで、スパーキングレディーカップ・Jpn3(7月9日、川崎)の優先出走権を獲得。
初のナイター、距離、暑さもものともせず、メモリアカフェが女王の座についた。
ジョートビーが大逃げを打ち、ハイペースで馬群がばらけるなか、好位をスムーズに追走。向こう正面で徐々にポジションを上げ、4角で先頭に並びかけると、直線は外から鋭い伸び脚で一気に後続を引き離し、5馬身差をつける圧勝劇。コンビ3連勝で重賞Vに導いたルメールは「馬の状態はばっちりだった。自分で進んでポジションを上げていって、僕はパッセンジャーだった」と絶賛した。
開業1年目で、重賞初挑戦初勝利の柄崎調教師は「前走を勝ってから、精神的に成長してどっしりしてきたなと感じていた。厩舎初勝利も重賞初Vもメモリアカフェでさせてもらって夢のよう」と喜びをかみしめた。今後は馬の状態を確認したうえで判断されるが、「皆さんのメモリア(記憶)に残る馬に育ってほしい」と語る師の思いに応えるべく、階段を上り続ける。(松井 中央)
◆メモリアカフェ 父ナダル、母ルミエールカフェ(父マンハッタンカフェ)。美浦・柄崎将寿厩舎所属の牝3歳。北海道浦河町・三嶋牧場の生産。