◆全日本プロレス「スーパーパワーシリーズ 2025」(18日、後楽園ホール)観衆1196
全日本プロレスは18日、後楽園ホールで「スーパーパワーシリーズ 2025」を開催した。
メインイベントは三冠ヘビー級王者の斉藤ジュンが鈴木秀樹と5度目の防衛戦を行った。
4月の「チャンピオン・カーニバル」公式戦で鈴木に完敗したジュン。序盤はジュンが場外戦でペースをつかみ、ブレーンバスター、バックドロップで攻勢に出た。
しかし、鈴木はツームストーン・パイルドライバーで逆転するとSTFで捕獲した。さらに雪崩式ダブルアーム・スープレックスで投げ捨てたが王者は、驚異の耐久力で立ち上がりスピアで逆襲した。一進一退となった緊迫の攻防は、ジュンがジャックハマー、Dying Lightで3カウントを奪いV5に成功した。
試合後のリングにデイビーボーイ・スミスJr.が登場し挑戦をアピール。そこへ青柳優馬もリングインしスミスよりも先の挑戦を要求した。これに王者は「俺はこんなに強い2人がいっぺんに来てくれて、めちゃくちゃ嬉しいよ。じゃあ分かった、2人でお互いに闘って勝った方が、俺とこのベルトを懸けて俺と闘うっていうのはどうだ? チャンピオンはこの俺だ、誰にも文句は言わせない。どうだ、お客さん!」と挑戦者決定戦を逆につきつけた。
青柳、スミスはこれに納得しリングを去ると、ジュンは「甘いものが絶対の時間だ。今日は鈴木秀樹が大好きな猫ちゃんのフィナンシェを用意してあるから。
ところがフィナンシェを手にし花道に現れたのは、この日「EIPIDA」を解散し1人になった本田竜輝だった。スイーツ泥棒を働いた本田は「人間とは弱い生き物なんだ。その中でも本田竜輝は弱く、もろい。同じことを何度も何度も繰り返してしまう。まあ、そんなことはさておいて。おい、斉藤ジュン、オマエが三冠を取って、防衛していくたびに、俺は悔しくて悔しくて仕方ねえんだわ。青柳、スミス、関係ねえよ。先にこの俺に三冠挑戦させろ!」と要求した。
大好物を盗まれたジュンは、スミスと青柳のことは忘れ「本田竜輝、望み通りにしてやろう。こうなったら、青柳優馬もスミスも関係ない。まずはオマエから叩き潰してやる。
バックステージでジュンは、鈴木との激闘を「タフな相手だった。意識が何度も飛びかけたな。リング上でも言ったが、前にアンタから、俺がメインじゃ務まらないって言っていたが、そのときの借りを返すわけじゃないが、しっかりと全日本プロレスの三冠チャンピオン、斉藤ジュンをオマエに見せてやったぜ」と胸を張ると「本田竜輝、オマエまたも俺が楽しみにわざわざ取っておいた甘い物を食べやがったな。デイビーボーイ・スミスJrと青柳優馬は後だ。まずは本田竜輝、オマエを叩き潰してやる。覚悟しとけよ、DOOM!」と通告した。
本田は「ELPIDAを抜けて、早速行動させてもらったぜ。おい、斉藤ジュン、オマエが活躍してる姿、俺は悔しくて悔しくて溜まんねえんだよ。おい、スイーツも泥棒したことだし、次は三冠のベルトを俺が正々堂々、取ってやるよ。
◆6・18後楽園ホール全成績
▼第1試合6人タッグマッチ 20分1本勝負
○斉藤レイ、青柳亮生、野村卓矢(7分59秒、逆エビ固め)MUSASHI、デイビーボーイ・スミスJr.、小藤将太●
▼第2試合 ゼンニチ本隊 vs バカの時代 10人タッグマッチ 30分1本勝負
佐藤光留、○真霜拳號、宮本裕向、阿部史典、立花誠吾(11分25秒、ヒザ十字固め)諏訪魔、芦野祥太郎、田村男児、井上凌●、ザイオン
▼第3試合 ELPIDA vs 北斗軍 8人タッグマッチ 30分1本勝負
ライジングHAYATO、安齊勇馬、本田竜輝、○綾部蓮(11分29秒、デスルーレット→片エビ固め)大森北斗、羆嵐●、他花師、タロース
▼世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
○王者・吉岡世起(15分40秒、横十字固め)挑戦者・“ミスター斉藤”土井成樹●
▼世界タッグ選手権試合 60分1本勝負
王者組・○宮原健斗、青柳優馬(16分44秒、シャットダウンスープレックスホールド)挑戦者組・菊田円、KAI●
▼三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
○王者・斉藤ジュン(20分52秒、Dying Light→エビ固め)挑戦者・鈴木秀樹●