東京世界陸上(9月)男子20キロ競歩代表の世界記録保持者・山西利和、20キロ&35キロ代表の丸尾知司(ともに愛知製鋼)が19日、愛知・東海市で会見。3度目の優勝を狙う山西は「もちろん優勝、金メダルを目標にしていきます。
山西は19年ドーハ世界陸上、22年オレゴン世界陸上で金メダルを獲得した実力者。ただ3連覇を狙った23年ブダペスト世界陸上はまさかの24位に沈み、昨年のパリ五輪は出場も逃した。厚底シューズへの対応に苦戦するなど「2年とは思えないくらい、いろいろなことがあった。一言では正直、言えない」と引退を考えた時期もあった。
それでも「紆余曲折を経て、様々な出会いや支えをいただきながらの2年間だった」と自身と向き合いながら地道に鍛練を重ね、今年2月、東京世界陸上の代表選考を兼ねた日本選手権(神戸)を1時間16分10秒の世界新記録で4大会ぶりに制し、内定も勝ち取った。
東京世界陸上は「これまでの世界選手権とは違う気持ちで臨む」というリベンジマッチ。「これまで以上にレースの引き出しが増えている。やってきたことを形にしたい」。王座奪還へ、本番まで着実な準備を重ねていく。