ウエルター級の壁厚く　日本人ボクサー６度目の世界挑戦はね返される
３回に右ストレートを浴びる佐々木尽　（カメラ・堺　恒志） 画像（1枚）

◆プロボクシング　▽ＷＢＯ世界ウエルター級（６６・６キロ以下）タイトルマッチ１２回戦　王者・ブライアン・ノーマン―同級２位・佐々木尽（６月１９日、大田区総合体育館）　

　日本人初のウエルター級世界王者を目指したＷＢＯ同級２位の佐々木尽が、王者ブライアン・ノーマンに５回４６秒、ＫＯで敗れ、歴史的番狂わせでの王座獲得はならなかった。左フック一発で意識を飛ばされ、試合後は病院に搬送された。

同級世界戦の日本開催は３６年ぶり３度目。日本人選手の同級での世界挑戦は、１６年ぶり６度目（５人目）。ミニマム級（４７・６キロ以下）からミドル級（７２・５キロ以下）までの１３階級で日本人が唯一戴冠したことがない最激戦階級の分厚い壁に、またしても阻まれた。

　

◆日本人選手のウエルター級全世界戦◆　　　　　

年・月・日　　　　　　タイトル　日本人選手　　　　　　　結果　　　　王者　

１９７６・１０・２７　ＷＢＡ　　辻本　章次（ヨネクラ）　●６回ＫＯ　ホセ・ピピノ・クエバス（メキシコ）　

１９７８・２・１１　　ＷＢＣ　　龍　反町（野口）　●７回ＫＯ　カルロス・パロミノ（メキシコ）

１９８８・２・５　　　ＷＢＡ　　尾崎　富士雄（帝拳）　●判定　マーロン・スターリング（米国）

１９８９・１２・１０　ＷＢＡ　　尾崎　富士雄（帝拳）　●４回ＴＫＯ　マーク・ブリーランド（米国）　

２００９・１０・３　　ＷＢＡ　　佐々木　基樹（帝拳）　●判定　ビチェスラフ・センチェンコ（ウクライナ）

２０２５・６・１９　　ＷＢＯ　　佐々木　尽（八王子中屋）　●５回ＫＯ　ブライアン・ノーマン（米国）

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