J1清水エスパルスは25日、三保でホーム・柏戦(28日)に向け、一部非公開調整した。前節の名古屋戦(21日、1△1)でDF高橋祐治(32)が負傷交代。
チームを支えてきたベテランの分まで体を張る。清水・住吉は高橋について問われると「祐治君は(柏が)古巣戦で楽しみにしていた。みんなが思いを背負う意識がある」と顔を上げた。無念の離脱を強いられた背番号3のためにもいっそう奮起する覚悟はできている。
21日の名古屋戦は5試合ぶりにベンチスタート。高橋の負傷に伴い、前半41分から“緊急登板”する形となった。「ほぼノーアップ」の状態でピッチに入ったが、落ち着いて対処し、1失点に抑えた。今季3バック時は右に入ってきたが、同戦は中央でプレー。「役割が違うので再確認して臨んだ」。ボールホルダーへのアタックより、カバーリングを徹底。
柏戦も再び3バックの真ん中で統率する役目を担うことが濃厚だ。「(両脇が)出て行った所の背後は意識したい」。自身が欠場した前期対戦は0―1。柏はパス数、スルーパス数、平均保持率でリーグ1位をマークしており、どこでボールを奪い切るかは重要なポイントになる。「一人一人の技術、サッカーインテリジェンスが高いチーム。FWの抜け出しのところは一番やられちゃいけない」と完封へのイメージを膨らませた。
秋葉忠宏監督(49)が「リベンジシリーズ」と命名した後半戦の立ち上がりはここまで2試合連続ドロー。順位は12位に踏みとどまっているが、15位まで勝ち点3差と下位との差は決して大きくない。一方、上位にもまだ食らいつける状況でもある。「(中位は)詰まっている。上のチームを倒していくことはすごく大事」と住吉。
(武藤 瑞基)
〇…クラブが取り組む「ファミリータウン小学生招待事業」の一環でMF宇野禅斗(21)が富士市立富士南小学校を訪問。6年生約160人と交流した。8月31日のホーム・鹿島戦を対象にファミリータウン10市町の小学生1000人が招待される。宇野は「小さい子たちに喜んでもらえるのは自分の原動力。子どもたちがこのピッチに立ちたいと思ってもらえる戦いをしたい」と誓った。