◆第74回ラジオNIKKEI賞・G3(6月29日、福島競馬場・芝1800メートル)
かつては“残念ダービー”とも言われ、牡馬クラシック路線から参戦した馬が結果を残してきたラジオNIKKEI賞。ただ、過去10年をみると前走G1組は【04216】で連対率18・2%、3着内率は27・3%と悪くないが、勝った馬は出ていないのが気がかり。
傾向が変わって、活躍が目立つのがオープン特別(リステッドを含む)からの参戦。【62122】で勝率19・4%、連対率25・8%、3着内率29・0%はいずれもトップを誇る。重賞で好走した馬よりもハンデが手頃になることが多いのも、好成績の要因だろう。
ハンデの面からみると、54キロと55キロの馬が3勝ずつで分け合う形だが、勝率、連対率、3着内率ですべて1位なのが55キロ。ここまで記したローテーションと斤量の2点から、浮上するのがバズアップビートだ。
前走の白百合Sでは、勝ち馬とタイム差なしの3着。2着のセンツブラッドが56キロというのを考えるとおいしいと言える。また、母のビートマッチは福島で1勝クラス(芝2000メートル)を5馬身差で勝っており、みちのくの舞台が合う可能性も高い。