J2北海道コンサドーレ札幌FW白井陽斗(25)が、初の本拠地弾で今季2度目の2連勝へ導く。前節21日の藤枝戦(3〇1)で初得点を挙げた白井は、26日の宮の沢での練習を順調に消化。

28日のホーム・熊本戦へ「連勝のために目の前の試合に全力で。体がつぶれるくらいの気持ちで挑みたい」と必勝を期した。

 藤枝戦のゴールは出場13試合目。「弱気な発言はしないようにしてた」と言う中も、SNSなどでの批判の声に「ずっと責任は感じながらやっていた」。ピッチでは気丈に振る舞ったが、帰路の車中では「自分のユニホームを買ってくれている人たちに『応援してるのが失敗って思わせてるかな』とか。そういう考えにもなった」。下を向きかけたが「いつか点は取れる」と言い聞かせ「しんどかった」時期を乗り越えてきた。

 右サイドの深い位置から右足を振り抜いた今季初得点を「コースが見えたので」と振り返った。得点を挙げた際に得られた感覚が戻った今、前半戦と違う姿を見せる自信はある。昨夏の札幌加入後、公式戦の3得点は全て敵地でのもの。「ホームの雰囲気の中で決めたら気持ちいいだろうな」。昨季の2得点はカップ戦とリーグ戦の2戦連発。

結果で気持ちの切り替えも図れた白井が再現を果たし、上位に迫る。

(砂田 秀人)

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