J1町田は27日、東京・町田市内で次戦の新潟戦(29日・デンカS)へ向けた非公開練習を行った。前節の鹿島戦(2〇1)で後半42分から出場し、5月7日の第15節京都戦(1●2)以来の復帰を果たした日本代表DF中山雄太は「けが明けですし、やっと全復帰できた1週間目なので。

(次戦は)まずは、けがなくやれることが僕は一番かなと思います」と話した。

 新潟は22日に樹森大介監督を解任し、入江徹コーチを新監督に据えた。25日の初陣・川崎戦(1●3)は敗北。町田との一戦がホーム初戦となり、より気合を入れて臨むことが予想される。柏でプレーした18年にシーズン中の監督解任を2度経験した中山。いわゆる“解任ブースト”について問うと、次戦へのイメージと共に自身の経験からこう語った。

 「(新潟の)フロンターレ戦を見たときに、初っぱなにあのFK(前半12分にMF脇坂泰斗が直接決めた先制弾)でへし折られていた。僕もどちらかというと降格争いしているチームにいたのであれですけど、出鼻をくじかれるのが一番きつい。やってやるぞというのはもちろんある。多分それがブーストだと思うんですけど、それが結果に結びついてこない、プレーの時間帯で入りが良くないというのが、結局降格しそうなシーズンの最初のイメージを呼び起こしちゃったり、ブーストというものすらも感じない。どうしても人間心理的に置きに行っちゃうだったりというのはある。(次戦は試合の)入りが全てを決めると思います」

 町田は前節の鹿島戦(2〇1)で勝利し、後半戦を2連勝と好発進。

上位返り咲きへ、エンジンがかかってきた。4月の連敗時にサブ組からの突き上げが足りないことを指摘していた中山。ここ最近の練習ではチーム全体の意識が上がってきたと手応えを示すと、「それが相乗効果だったり、お互いの切磋琢磨(せっさたくま)だったりにつながってくると思っている。そこの土台のベースに乗り始めている」と話した。

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