6月28日の小倉5R・2歳新馬(九州産、芝1200メートル=14頭立て)は単勝1番人気で幸英明騎手騎乗のカラクニダケ(牡、栗東・谷潔厩舎、父ネロ)が危なげないレースでデビューVを飾った。管理する谷調教師はこの勝利がJRA通算400勝だった。
道中は人気を分け合ったウイントッペン(牡、栗東・西園正都厩舎、父エーシントップ)の逃げを見るように2番手からの追走。直線でも2頭で後続を引き離すようなマッチレースになったが、幸騎手の左ステッキに応えるようにしっかりと脚を伸ばし、最後は1馬身1/4差をつける完勝だった。
幸騎手は「人気通り強かったです。前の2着馬もしぶとかったですが、自分の馬の力が上だったのかなと思います」と振り返った。今後は一度栗東に戻り、九州産限定のひまわり賞(7月19日、小倉競馬場・芝1200メートル)へ向かう。
谷厩舎&岡浩二オーナーの九州産馬といえば、21年北九州記念を勝ったヨカヨカと同じラインだ。JRA通算400勝も達成した谷調教師は「長くやってきて、ちょっと時間はかかったけど、小倉で勝てたのは良かったんじゃないですか。(カラクニダケは)強い勝ち方をしてくれた。これからの成長に期待したい」とホッとした表情を浮かべていた。