俳優・仲村トオル(59)が28日、閉館(7月27日)カウントダウンイベント中の東京・丸の内TOEIで「ビー・バップ・ハイスクール」(1985年、那須博之監督)上映後、ゲストで登壇。同作で共演し、昨年亡くなった中山美穂さん(享年54)について語った。
「ビー・バップ―」は仲村のデビュー作で、俳優・清水宏次朗(60)とダブル主演した。それぞれ中間徹、加藤浩志の役名で不良高校生コンビを演じ、中山さんは2人を温かく支えるマドンナ・泉今日子役を好演した。
仲村は「当時、ボクは20歳。美穂ちゃんは15歳と5歳年下だったが、すでにトップクラスのアイドルで近寄りがたかった」と話す。そして、夜の撮影で真っ暗な畳の部屋で一緒に出番を待っていたときの会話を回想。「美穂ちゃんの目が光って見え『ネコみたいだね』と言ったら、『そうだよ。そう簡単にしっぽは振らないし、こびないし』と答えた。15歳でずいぶん大人っぽい答えをするな、と。今日、この映画を見直していて思い出しました」と感慨深げだった。
またこの日、同作の公開40周年を記念して12月13、14日にロケ地・静岡・清水区で「清水 ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎祭」開催が発表。仲村は13日に凱旋舞台あいさつを行う。
◇ビー・バップ・ハイスクール 1983年から2003年まで「週刊ヤングマガジン」(講談社)に連載された、ツッパリ留年高校生コンビのヒロシ、トオルがけんかや恋に夢中になる姿を過激に描いて人気に。