◆明治安田 J1リーグ▽第5節 神戸1―0広島(2日・ノエビアスタジアム)

 アジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)などの影響で変則日程となった第5節の1試合が行われ、神戸が本拠で広島を1―0で下し、勝ち点40で首位・鹿島と1差の3位に浮上した。3日の東アジアE―1選手権代表発表を前に、初選出が期待されるFW宮代大聖(25)が決勝点の起点となる活躍。

神戸はリーグ戦5試合連続負けなしとなり、2007~09年の鹿島以来、史上2チーム目となるリーグ3連覇へ、上位対決で貴重な白星を積んだ。

 初のA代表入りへ向け存在感を示し続けた。0―0の後半21分、FW宮代が相手DFの裏へパスを供給。FW佐々木が折り返し、MFエリキの決勝点が生まれた。エリア内から得意の反転シュートで広島ゴールを脅かすなど、随所に違いを見せた背番号9は「集中力を切らさず最後まで戦い抜けた」と勝ち点3を喜んだ。

 代表常連である三笘薫(28)=ブライトン=、田中碧(26)=リーズ=らと同じ、川崎の下部組織出身。世代別代表の選出はあるが、A代表は未経験。直近6試合では5得点としており「今までのプレーを見て選んでくれたらうれしいですけど、そんなに意識はせず選ばれたら選ばれたで頑張ります」と、自然体でその時を待つ。

 加入2年目ながら昨季も11ゴールと、3連覇を狙う上でもチームに欠かせない25歳。そのプレーには、日の丸が似合う魅力がある。(森口 登生)

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