北海道新冠町のビッグレッドファームで種牡馬生活を送っていたダノンバラード(牡17歳)が7月10日に腹膜炎を発症して、死んだことが関係者への取材で11日までに分かった。

 同ファームの蛯名聡ゼネラルマネージャーは「繁殖牝馬の質に関係なく、重賞級の馬を出してくれる貴重な種馬でした。

一緒にシンジケートを組んでいただいた方々と何とか活躍させようと思っていましたが、亡くなってしまって残念です。今いる馬の中からダノンバラードの名前をより多く血統表に残していきたいと思います」と話した。

 ダノンバラードは種牡馬として一度は欧州に渡ったが、18年夏に“マイネル軍団総帥”の岡田繁幸氏の目に留まり、日本に帰国。16年に日本で誕生した初年度産駒がJRAでAEI(アーニングインデックス)1・88という優秀な成績を収め、19、20年には年間100頭を超える牝馬と交配し、関係者からも注目を集めた。 産駒ではキタウイングが22年新潟2歳S、23年フェアリーSの重賞2勝している。

 同馬はディープインパクトの初年度産駒で、現役時代は2010年にラジオNIKKEI杯2歳Sを制してディープ産駒で最初の重賞ウイナーとなった。2013年にはアメリカJCCでも勝っており、重賞2勝。2013年の宝塚記念では、ゴールドシップに続く2着になっている。

 

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