◆第61回七夕賞・G3(7月13日、福島競馬場・芝2000メートル)

 七夕賞は過去10年でも1番人気が1勝のみという波乱含みのハンデ戦。2018年には11番人気のメドウラーク(54キロ)が首差で勝利を飾り、2着には4番人気のマイネルサージュ(55キロ)、3着には最低人気のパワーポケット(50キロ)が激走し、3連単は256万3330円の高配当をたたき出した。

 その2018年当時はトップハンデの57キロ3頭が撃沈したように、トップハンデが苦戦しているレースでもある。過去10年でトップハンデの勝利は2回で、19年のミッキースワロー(57・5キロ)と20年のクレッシェンドラヴ(57キロ)のみ。58キロ以上で勝った馬も2006年のメイショウカイドウ(59キロ)までさかのぼる。

 今年のトップハンデは、58・5キロを背負うシリウスコルト。2走前に今回と同じ舞台の福島民報杯を勝つと、前走に新潟大賞典で重賞初制覇。ハナを切って2馬身差で勝ち上がった。出走メンバーでも最も勢いを見せる4歳馬だが、58キロ以上のトップハンデは厳しいデータが待ち受けている。

 以下は過去10年の七夕賞トップハンデの成績(年、馬名、ハンデ、着順、人気の順)

2015年 トウケイヘイロー  58   7着(6)

2016年 ダコール      58   2着(5)

2017年 マルターズアポジー 57・5 11着(2)

2018年 マイネルフロスト  57   8着(6)

  〃   マイネルミラノ   57   9着(8)

  〃   プラチナムバレット 57   中止(3)

2019年 ミッキースワロー  57・5 1着(3)

2020年 クレッシェンドラヴ 57   1着(3)

  〃   エアウィンザー   57   15着(12)

2021年 クレッシェンドラヴ 58   14着(1)

2022年 トーラスジェミニ  57・5 16着(15)

2023年 ヒンドゥタイムズ  58・5 7着(8)

2024年 アラタ       58   7着(6)

  〃   フェーングロッテン 58   13着(11)

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