7月12日の函館5R・2歳新馬(芝1800メートル=7頭立て)は、G1・3勝を挙げたソダシの半妹で、同じ白毛のマルガ(牝、栗東・須貝尚介厩舎、父モーリス)が単勝1・1倍の圧倒的人気に応えて勝利した。勝ち時計は1分48秒1(良)の2歳コースレコード。
ゲートを出ると、スッと重心を下げて先手を主張。すんなりとハナに立ち、前半1000メートル通過が60秒4のスローペースに落として先頭で快調なリズムを刻んだ。3コーナーで外からサントルドパリ(2着)が早めの仕掛けで競りかけてきたが、慌てず、力むことなく直線へ。武豊騎手がゴーサインを出すと、四肢をいっぱいに伸ばして力強く加速。上がり最速タイの35秒7の末脚で2着に3馬身差をつけ、2018年にウィクトーリアが記録した1分48秒3を0秒2更新し、2歳コースレコードを樹立した。
2019年3月のハヤヤッコ以来の白毛馬での勝利となった武豊騎手は「注目度が高かったので、ほっとしました」と安どの表情を浮かべた。「無理してハナに行ったわけではないんだけど、内でごちゃつくよりは自分のペースのほうがいいと思って行きました。まだ口向きに難しいところはあるけど、柔らかくていい馬。素質はあります。楽しみですね」と能力を高く評価した。
須貝調教師も「ほっとしました」と第一声。「ほんと、注目されていたからね。
デビュー前から注目を集めていた、希代のアイドルホースの初めての白毛の半妹。姉は2020年の阪神JFを制して2歳女王に輝き、白毛馬として史上初のG1制覇を果たした。次戦の2021年の桜花賞を1分31秒1のレースレコードで制し、古馬となってからも、2022年のヴィクトリアマイルを勝利。約3年間の現役生活でG1・3勝を含む重賞6勝をマークし、2023年に惜しまれながら現役を退いた。
姉と同じ、7月12日の函館・芝1800メートルでのデビューV。