◆ラグビー▽リポビタンDチャレンジカップ2025 日本代表22―31ウェールズ代表(12日・ノエビアスタジアム神戸)

 世界ランキング12位に浮上した日本代表は、同14位となったウェールズ代表との第2戦に臨み、後半一時2点差まで詰め寄ったが、惜敗した。12年ぶりに同カードで勝利を挙げた5日の第1戦(福岡・ミクスタ)に続く旧ティア1国(強豪国)相手の連勝は、ならなかった。

 ウェールズ代表は前半9分、自陣10メートルでターンオーバー(ボール奪取)し、左へ展開。抜け出したFBブレア・マレー(スカーレッツ)をフォローした19年W杯トライ王のWTBジョシュ・アダムズ(カーディフ)が左中間にトライを挙げた。SOダン・エドワーズ(オスプリーズ)のゴールキックも成功。リベンジを期す一戦で幸先よく先制した。【日本0―7ウェールズ】

 日本代表は23分、試合地・神戸出身のSO李承信(神戸)が40メートル正面のPGを成功。この試合でチーム初得点をもたらした。【日3―7ウ】

 ウェールズは28分、敵陣ゴール前ラックから持ち出したSHキーラン・ハーディ(オスプリーズ)がトライ。エドワーズのゴールキックも決まり、点差を広げた。【日3―14ウ】

 ウェールズはさらに36分、敵陣10メートル付近でアダムズが抜け出し、フォローしたハーディが22メートル付近でパスを受けて、そのままトライ。エドワーズがゴールキックを決め、さらにリードを大きくした。【日3―21ウ】

 日本は前半終了間際の40分、敵陣ゴール前のラックから抜け出した途中出場のプロップ竹内柊平(前・浦安)がトライ。李がゴールキックを決めて11点差に詰め、前半を終えた。

【日10―21ウ】

 サイドが替わった後半。ウェールズ代表は9分、エドワーズが約35メートル右中間のPGを成功。14点差とした。【日10―24ウ】

 日本代表は19分、自陣10メートルでロックのワーナー・ディアンズ(BL東京)がキックチャージしてボールを獲得。そのまま連続攻撃し、最後はディアンズが右中間へトライ。李のゴールキックは外れた。【日15―24ウ】

 さらに日本代表は22分、中央付近で相手パスミスのこぼれ球を拾ったCTBティアン・ライリー(埼玉)が50メートル独走トライ。李のゴールキックも成功し、2点差とした。【日22―24ウ】

 だが35分、ウェールズ代表はゴール前のラックから左へ展開し、エドワーズがトライ、自らゴールキックも決めて突き放した。【日22―31】

 日本代表はその後得点できず、無念のノーサイドの笛を聞いた。ウェールズは23年W杯から続いていたテストマッチ連敗を18で止めた。

 ※得点時間は速報値。

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