◆陸上 MIDDLE DISTANCE CIRCUIT(12日、東京・世田谷区立大蔵運動公園陸上競技場)
女子1500メートルに、21年東京五輪8位入賞の田中希実(ニューバランス)が急きょ参戦。4分5秒95で優勝した。
日本選手権(7月4~6日、東京・国立競技場)では1500メートルで6連覇、5000メートルで4連覇と圧倒的な強さを見せつけ、2種目で東京世界陸上(9月)に内定。その後は長野・御嶽山で合宿していたが、日本選手権で「(1500メートルで)4分を切れそうな感触があったんですけど、その雰囲気をつぶしてしまった部分があった。私としては、日本選手権を誰かのせいにしたまま終わりたくなかった」と弾丸でレース参戦を決意した。
ただ今大会もラストに伸びきることができず、自身の持つ日本記録(3分59秒19)更新とはならなかった。「ラスト1周を迎えたときにいけるかもしれないと思いましたが、今季ずっとそうですが、ラストに止まってしまう部分が出てしまった。今日はタイムはもちろん納得いっていないですし、レース内容も、ラストに止まってしまった部分は心残り」。9月の東京世界陸上まであと約2か月。まだまだ足を磨いていく。