◆バレーボール ▽ネーションズリーグ(NL)女子千葉大会 日本 ― ポーランド(12日、千葉ポートアリーナ)

 1次リーグが行われ、世界ランク5位の日本は同3位のポーランドを3―1で破り、千葉大会で3連勝。6月のNL開幕から通算9勝目(2敗)を挙げた。

昨夏のパリ五輪1次リーグ初戦で対戦し、1―3で敗れた因縁の相手に対し、同五輪代表の石川真佑主将(ノヴァーラ)が両チーム最多22得点でけん引。途中出場のチーム最年少18歳・秋本美空(姫路)が5得点、21歳の北窓絢音(SAGA久光)が3得点で流れを変えて、強敵撃破の原動力になった。

 第3セット(S)の序盤、日本が5失点した0―5の場面で、和田由紀子(NEC川崎)に代わって秋本がコートイン。8―11の場面でライトから力強く決めると連続得点だ。23―22の場面ではトスを託されるとライトからストレートに決めきった。秋本は「ここで1点取れたら絶対いい流れになるだろうと思ったところで点を取れた。今回、自分の目標としてチームに貢献することだったので、それができた試合になったと思います」と胸を張った。

 6日に21歳になったばかりの北窓も、得意のレシーブで存在感を放ち、攻撃面でも奮闘した。第4Sの10―14の場面で高いブロックに臆せずレフトからスパイクを決めると、続いて秋本が二段トスを決めきる。13―16でも北窓が決め、若い2人で苦しいムードを振り払った。「フェロー(フェルハト・アクバシュ監督)の中ではたぶんどこでもできると思われているので、どこに入ってもチームがいい方につながる選手になれるようにというところではちょっとずつ自信もついてきた」と手応えもあり、笑顔で振り返った。

 今大会ではリリーフサーバーで起用が多い22歳の深沢めぐみ(SAGA久光)も含めて成長著しい若手の奮闘が、チームにいい刺激を与えている。

13日の千葉大会最終戦は、五輪2大会金メダルのブラジル戦。秋本は「次も難しい試合になってくると思うので、今回と同じように点差を付けられても最後まで諦めないとか、そういう部分でもっと表に出してプレーしていきたい」と気合十分に腕をまくった。(宮下 京香)

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