◆テニス ▽ウィンブルドン第13日(12日、英国・ウィンブルドン)

 元世界女王で、世界ランキング4位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)が、68年オープン化(プロ解禁)以降、女子シングルス決勝初の完封劇で初優勝を遂げた。同12位で4大大会自身初の決勝に進んだアマンダ・アニシモバ(米国)に6-0、6-0で1ゲームも失わずに、わずか57分で圧勝した。

女子シングルスでポーランド選手の優勝は史上初の快挙。4大大会シングルスの記念すべき100勝目を、最高の勝利で飾った。「とても信じられない。夢にも思わなかった。優勝できるとは思わなかった」。

 初の決勝で、緊張からか、ミスを重ねる相手に、シフィオンテクは容赦なくポイントを奪った。おもしろいようにゲームを積み重ね、1時間もたたないうちに、12ゲームが終わった。マッチポイントが決まると、シフィオンテクは芝の上に倒れ込んだ。

 元世界女王も、大会前まで、今年はまだ1度もツアー優勝がなく、決勝進出も1度だけ。それでも、大坂なおみのコーチだったフィセッテ氏を、今年から新しくコーチに雇い、心機一転して大会に挑んだ。「本当に感謝している」。強いシフィオンテクが戻ってきた。

編集部おすすめ