◆プロボクシング ▽ライト級(61・2キロ以下)4回戦 〇堤麗斗(2回TKO)マイケル・ルイス●(12日、ルイ・アームストロング・スタジアム)
アマチュア9冠の堤麗斗(22)=志成=が12日(日本時間13日)、米ニューヨークのルイ・アームストロング・スタジアムでプロ第2戦となるライト級4回戦に臨み、マイケル・ルイス(33)=米国=を2回28秒TKOで下した。プロ初のKO勝利で、デビュー2連勝とした。
初回の終了間際、左右ボディーで最初のダウンを奪うと、再開後も左ボディーアッパーで2度目のダウン。2回開始直後、左ストレートで3度目のダウンを奪い、レフェリーが試合をストップ。格の違いを見せつけた堤は、左拳を挙げてプロ初のKO勝利を喜んだ。
兄のWBAスーパーフェザー級3位・駿斗(26)とともに、サウジアラビアの政府直轄プロジェクト「リヤド・シーズン」を手がける同国総合娯楽庁トゥルキ・アルシェイク長官がオーナーを務める米リング誌とアンバサダー契約を結ぶ。
5月2日(同3日)、米ニューヨーク・タイムズスクエアで開催された大型興行でプロデビュー。レベール・ウィッティントン(米国)に6回大差判定勝ちを収めた。今回も、テニスの全米オープンの会場で行われた大型興行に出場。2戦連続でのニューヨークのリングに向け「理想は倒して勝つこと。前回(デビュー戦)は気持ちで前に出すぎて雑にもなってしまった。丁寧に自分のボクシングを貫くことができれば、必然と倒せる」と6月15日に渡米。イスマエル・サラス・トレーナーのジムで世界ランカーとスパーリングを重ねるなど、約1か月間米国で調整して試合に臨んでいた。
今回現地入りして麗斗をサポートした兄・駿斗は、8月16日にサウジアラビア・リヤドで「リヤド・シーズン」のリングに上がる。「自分がいい勝ち方をして、いい意味で(兄に)プレッシャーをかけられたら」と話していた麗斗が、会心のKO勝利で兄にバトンを渡した。