◆大相撲 ▽名古屋場所初日(13日、IGアリーナ)

 序ノ口で東24枚目・東颯海(玉ノ井)が西同23枚目・末富(境川)を寄り倒し、こけら落としの一番で新会場初勝利を挙げた。初土俵から2場所目の15歳は、相手の頭が当たって鼻から出血しながらも「『絶対一番最初に勝った人になろう』という気持ちで挑みました。

緊張で頭が真っ白になって、あまりいい相撲取れなかったですけど。寄り切れて良かったです」と笑顔を見せた。

 岩手・山田町の出身。1歳で東日本大震災で被災した当時は「家が流されちゃって、おばあちゃんの家が同じ町の山の方にあったので、そっちに避難していた」という。新会場で最初の取組に決まると、現在も山田町に住む両親に連絡。「いつも通り相撲取れよ」と背中を押され、初日に臨んでいた。歴史に刻まれる一番星を挙げ、今後の目標を「とりあえずは三段目になって、雪駄を履きたい」と掲げた。

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