◆大相撲名古屋場所初日(13日、IGアリーナ)

 右膝の手術から復帰4場所目の西幕下40枚目・矢後(押尾川)が西41枚目・朝興貴(高砂)を寄り切って白星スタートを切った。

 立ち合いから突っ張って左四つに組み止めた。

右から振って朝興貴のバランスを崩すと引きつけて寄り切った。「良かったです。内容? まずまずです。場所前の稽古はそれなりです。先場所の悪かった所(4番相撲から3連敗)を修正してですね」と心地よい汗をぬぐった。

 先場所は反省だった。3連勝の後に3連敗。7番相撲でなんとか3場所連続の勝ち越しを決めたが、「早く勝ち越しを決めたい」という気持ちが焦りになり弱気な相撲を導いた。

 我慢しきれないですぐに引いてしまうのが悪い癖。封印するには前に出るしかないことは矢後自身が一番よく知っている。反省を生かした白星でもあった。

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