ブラックチャリス(牝2歳、栗東・武幸四郎厩舎、父キタサンブラック)に注目だ。デビュー戦(函館競馬場・芝1200メートル)は逃げ馬の後ろでうまく立ち回り、左ステッキ一発で悠々とかわしさった。

ラストもまだ余力を残しているように見えたが、勝ち時計1分8秒2(良)は2歳コースレコード。2着のトウカイマシェリは2戦目で勝ち上がっており、レースレベルも高かった。素質を感じさせるには十分な勝ちっぷりだった。

 南井助手は「完璧なレース。文句をつけるところがない。走るとは思っていたけど、想像以上」と初陣を評価。レース後も「カイバをがっついていたし、落ち着きもある」と順調そのものだ。

 7月9日の1週前追い切りは、函館競馬場のWコースで5ハロン70秒1―12秒6。「軽く負荷をかける感じで、狙った通りの時計。至って順調にきている」と重賞初挑戦初制覇への準備を着々と整えている。ライバルは同じく新馬戦をレコード勝ちし、46年ぶりにハギノトップレディの持つ記録を塗り替えたカイショー。この2頭の一騎打ちになるのではないかと考えている。

(山本 理貴)

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