第61回小倉記念・G3は、7月20日、小倉競馬場の芝2000メートルで行われる。

 メンバーを見ると大混戦の様相だが、勢いのあるラスカンブレス(牡4歳、美浦・林徹厩舎、父ブリックスアンドモルタル)に注目したい。

前走の六社S(3勝クラス)が強い内容だった。昇級初戦ならハンデもそこまで重くはならないはず。中間は栗東に滞在してスムーズに調整ができている印象で、最終週の小倉の馬場も合ってそう。

 ナムラエイハブ(牡4歳、栗東・長谷川浩大厩舎、父リアルスティール)も昇級初戦。新潟の外回りで結果が出ているが、立ち回りの上手なタイプで、小回りの小倉でも機動力が生かせそう。力をつけてきた今なら重賞でもやれそうだ。

 芝、ダートを問わずに堅実なハピ(牡6歳、栗東・大久保龍志厩舎、父キズナ)は前走の新潟大賞典で3着に好走した。器用さがないぶん、展開に左右される面があるが、流れが向くようなら台頭があっていい。

 前走で待望のオープン入りを決めたシェイクユアハート(牡5歳、栗東・宮徹厩舎、父ハーツクライ)も上位候補。相手なりに走れる堅実さが最大の売りで、重賞でも崩れずに走れる可能性がある。

 実績馬では昨年の小倉大賞典を勝ったエピファニー(牡6歳、美浦・宮田敬介厩舎、父エピファネイア)か。前走の新潟大賞典はコース的にこの馬の良さが出なかったが、得意のコースで一変を狙う。

ただ、ハンデがポイント。

 同じことはリカンカブール(セン6歳、栗東・田中克典厩舎、父シルバーステート)にも言える。昨年の中山金杯を勝った実力馬で、今回は去勢明けだが、本来の走りができれば差はない。

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