13日の福島5R・2歳新馬(芝1800メートル)は、荻野極が騎乗したルージュボヤージュ(牝、美浦・国枝厩舎)が1番人気に応えた。20年に無敗のクラシック3冠を達成したコントレイルの産駒が、10頭目の出走で初勝利を挙げた。
素質の高さを存分に見せつけた。五分のスタートを決めると、ダッシュ良く2番手を確保。1000メートル通過が1分5秒3のスローペースでも、折り合いはスムーズ。4コーナーでは抜群の手応えで先頭に躍り出ると、後続を突き放して4馬身差をつけての完勝だった。荻野極は「調教からポテンシャルを感じていました。スタートも上手でしたし、道中も力むことなく走っていました。優等生ですね」と声を弾ませた。
当初の予定を2週早めてのデビュー戦で結果を出した。国枝調教師は「センスがいいよね。最終追い切りの動きが良かったし、レースぶりもその通りだった」と破顔一笑。コントレイル産駒の特徴については「性格がいいですよ。
今後は阪神JF・G1(12月14日、阪神)を目標にローテーションを組む予定。14、15日に開催される日本最大の競走馬のセリ市、セレクトセールを前に勢いのつく勝利となった。(角田 晨)