◆車いすテニス ▽ウィンブルドン最終日(13日、英国・ウィンブルドン)

 2024年パリ・パラリンピック男子シングルス金メダルで、世界ランキング1位の小田凱人(東海理化)が、2年ぶり2度目の優勝を遂げた。同パラリンピック決勝と同じ顔合わせとなった同2位のアルフィー・ヒューエット(英国)に3-6、7-5、6-2のフルセットで逆転勝ち。

23年に続き、男子シングルス史上初の2度目の全仏、ウィンブルドン連続優勝となった。「こんなに美しい特別な場所はほかにない。ここに戻ってこれて、本当にうれしい」。

 ヒューエットが、低く滑ったり、止まったりする逆回転の球種を多用。小田はミスを誘われ、地元の大声援に後押しされたヒューエットに対し「1人で奮闘している感じだった」。得意のサーブも、コースを読まれ、リターンエースを何度も打たれ「武器のはずなのに」と戸惑った。

 しかし、ミスを減らし、少ないチャンスを待ち「耐えたな」。最後は、相手の地元の声援の中で敗れたら「だせえな」という反骨精神だった。マッチポイントが決まると、ラケットを放り投げて「(さすが)やるっしょ」と、ドヤ顔だ。

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