◆バレーボール ▽ネーションズリーグ(NL)女子千葉大会 日本0―3ブラジル(13日、千葉ポートアリーナ)

 1次リーグ(L)最終戦が行われ、既に決勝大会進出を決めている世界ランク3位の日本は、同2位のブラジルにストレートで敗れた。1次L全12試合を終えて9勝3敗で3位が確定した。

過去46勝95敗の“王国”に対して昨夏のパリ五輪に続く連敗となったが、途中出場したチーム最年少18歳の秋本美空(姫路)、21歳の北窓絢音(SAGA久光)の若手が第3セット(S)で奮闘し、決勝大会でも当たる可能性がある相手に意地を見せた。

 先に2Sを連取されて迎えた第3S。後がなくなった日本を率いるフェルハト・アクバシュ監督は、第2Sから先発3人を入れ替え、パリ五輪代表のミドルブロッカー山田二千華(NEC川崎)に加え、秋本、北窓の若いアタッカーを抜てき。11―15から秋本がライトからスパイクを打ち抜くと、13―15の場面では北窓がレフトから決めきった。若手の活躍で一時、1点差まで迫ったが、最後はブラジルに振り切られた。

 北窓は「今日は守備ではなかなか貢献できなかった。でも高い相手に対してどう決めていこうかと考える時間もあって、攻撃の部分ではいろんな選択肢を持ってできました」と課題の攻撃面で手応え。秋本も「ブロックは止めることはできなかったけど、タッチはできた。(攻撃は)ブロックアウトを狙ってやるというのは練習してできるようになりました」と成長を語った。

 28年ロサンゼルス五輪に向け、日本女子初の外国人監督としてアクバシュ氏が率いる新体制でスタート。指揮官は若手の奮闘ぶりにも納得の表情を浮かべ「新しいメンバー、新しいスタイル、新しい若手の選手も含めて良好な結果が得られている」とうなずいた。

 決勝大会は23日から始まる。

3年後の五輪に向けて、戦いは始まったばかりだ。

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