◆卓球 ◇WTT・USスマッシュ 最終日(13日、米ネバダ州ラスベガス)

 男子シングルス決勝で、世界ランク4位のエース・張本智和(トヨタ自動車)は、同2位の王楚欽(おう・そきん)=中国=に0―4(3―11、6―11、10―12、8―11)で完敗となった。

 張本の前にまたしても王が立ちはだかった。

過去7連敗中の王に先に2ゲーム(G)を取られて迎えた第3G。張本は攻めの姿勢を見せ、6―1とリード。その後、バック側を攻められて接戦となったゲーム中盤は、中陣に下がってのラリーに持ち込んで得点を重ねた。しかし王の反撃に遭い、10―8から連続で取られ、このゲームを接戦で落とした。0―3の第4Sも5―5から王のフォアドライブをミドルに食らい、連続失点。最後はサーブから3球目をバック側に打ち抜かれ、一歩も動けずにぼう然と勝者を見つめた。

 日本のエース・張本は、28年ロサンゼルス五輪に向け、再出発を切った今年は、1月のWTTスターコンテンダー・ドーハ(カタール)、先月のWTTコンテンダー・ザグレブ(クロアチア)などで優勝してきた。

 今大会の準決勝では、世界ランク1位の林詩棟(りん・しとう)=中国=をフルゲームで破り「今まで何度も負けてきた。このラッキーな町、ラスベガスで全力を出し切って奇跡を起こしたい」と語っていたが、初の頂点に一歩届かなかった。

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