◆第61回小倉記念・G3(7月20日、小倉競馬場・芝2000メートル)
夏の小倉開催、通称「夏コク」は今年も4週しかない。開催中に目立った雨もなく、先週日曜は芝コースで7レースが行われたが、4コーナーで3番手以内にいた馬が5勝。
今年のメンバーを見ると、前に行く馬が少ない。そこでナムラエイハブ(牡4歳、栗東・長谷川浩大厩舎、父リアルスティール)に注目したい。オープンへの昇級初戦になるが、3勝クラスの3戦は、すべて骨っぽい相手との一戦。その中で大崩れすることなく、勝ち切った点に成長を感じる。
1週前の栗東・坂路では軽快な動きを見せ、「夏負けの心配はありません」と長谷川調教師。先行脚質の馬をもたせる形では、より信頼の置ける松山弘平騎手とのコンビ復活も魅力だ。重賞でも即通用とみている。(山本 武志)