今年のネオムターフCなど国内外で重賞2勝を挙げるシンエンペラー(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎、父シユーニ)が秋に愛チャンピオンS(9月13日、アイルランド・レパーズタウン競馬場・芝2000メートル)から凱旋門賞(10月5日、仏パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)へ向かうことが分かった。8月26日に出国予定で、ともに鞍上は坂井瑠星騎手=栗東・矢作芳人厩舎=。
2年連続となるローテーションで、昨秋は愛チャンピオンSが3着、凱旋門賞が12着だった。今年は遠征中にずっと仏シャンティイ滞在だった昨年と違い、愛チャンピオンSの前は同国のカラ競馬場で調整。その後、シャンティイに移動して、凱旋門賞への調整を行う。
矢作調教師は「去年も、今年のドバイもそうだが、同じところに長くいるとダラけるところがあるので、フレッシュな状態で持っていきたい。アイルランドに、今年はいい状態で持っていけるようにしたい」と意図を説明した。凱旋門賞への出走意思を示した日本馬はクロワデュノール(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父キタサンブラック)、ビザンチンドリーム(牡4歳、栗東・坂口智康厩舎、父エピファネイア)に続く3頭目になる。
同馬は今年のネオムターフCを制した後、ドバイ・シーマクラシックでは7着。その後は休養に入っており、秋はジャパンC・G1(11月30日、東京競馬場・芝2400メートル)目指す方針を表明済み。昨年も凱旋門賞から転戦のジャパンCで2着に入っている。