東京・墨田区で生まれ育ち、幕末から明治にかけて活躍した勝海舟にまつわる講演会「第19回勝海舟フォーラム2025」が21日、区役所に隣接する「すみだリバーサイドホール」で行われる。今年は「子孫が語る 幕末幕臣 三者三様」と題し、勝海舟の玄孫でライターの 髙山みな子氏の司会で、榎本武揚の曾孫と土方歳三の兄子孫との特別鼎談が行われる。

 参加するのは、榎本武揚に関する多数の著書もある榎本隆充氏と、土方歳三資料館館長で明星大学客員教授の土方愛氏。幕末から明治にかけて足跡を残した3人の偉人は、幕末の動乱期に隅田川のほとりで接点を持ち、それぞれの使命を全うする道を歩むことになるが、時を経て、今回のフォーラムではそれぞれの子孫たちが一堂に介して語らう貴重な機会となる。

 基調講演では、 髙山みな子氏が「青い目の玄孫きたり」と題し、勝海舟の5代目の子孫をゲストに招く。海舟の三男・梅太郎は明治19年(1886年)に米国人女性のクララ・ホイットニーと結婚。その子孫であるダグラス・オールデン・スティフラー氏とエリン・キーファー・トゥルー氏が来日し、髙山氏の公開インタビューに応じる。

 このフォーラムは、2003年7月21日の「海の日」に、区役所横のうるおい広場に勝海舟の銅像が建てられ、除幕式が行われたことをきっかけに「勝海舟の功績を語り継ぎ、精神を継承していく」ことを目的として翌04年に「勝海舟顕彰会」(廣田健史会長)が発足。毎年、「海の日」にフォーラムを主催、区なども後援している。参加無料。申込不要で定員700人先着順、午前9時開場となる。

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