B2ベルテックス静岡が14日、2025―26年シーズンに向けて静岡市内で始動した。外国籍を除く10選手が参加。
就任2年目を迎える森ヘッドが、初日から精力的に指示を送った。「今季はオフェンス面で大きく構造を変える。もっと速い展開のバスケをしたい」。過去2シーズン、ゴール下で存在感を示したCジョン・ハーラー(26)がB1北海道へ移籍し、強力なインサイド陣を中心に組み立てた昨季のオフェンスから方向転換を図る予定だ。
全体練習ではスペースの取り方、動きなどを繰り返し、指揮官の考えを選手に落とし込んだ。強度の高い「超攻撃的ディフェンス」は継続しつつ、昨季は14チーム中11位だった1試合平均77・7の得点力を引き上げる狙いがある。
ベルテで6シーズン目を迎えるPF加納誠也(36)は「初日から今季の『型』を意識付けさせる狙いがあったと思う。体より頭を使った練習だった」と振り返った。「個人的には、ベルテに加入して初日としては一番良かった」と、手応えをつかんだ。
この日から練習場は小糸製作所の体育館を使用。これまで使っていた旧東海短大体育館が6月で終了し、新たな“前線基地”でスタートを切った。「専有で使わせてもらって感謝したい。これまでなかったシャワー室も完備されているのもうれしい」。森ヘッドは練習後すぐ、選手が汗を流せる環境を喜んだ。
今後は8月中旬に外国籍選手が合流予定。また、今季のスローガンは「NOBRAKE! 最高速で突き進め。」に決まったことを発表した。