◆プロボクシング ▽ライト級(61・2キロ以下)4回戦 〇堤麗斗(2回TKO)マイケル・ルイス●(12日=日本時間13日、ルイ・アームストロング・スタジアム)
米ニューヨークでのプロデビュー2戦目でKO勝ちしたアマチュア9冠の堤麗斗(22)=志成=が14日、成田空港着の航空機で帰国。プロ初のKO勝利を「これをきっかけにしていけたら」と振り返った。
ライト級4回戦でマイケル・ルイス(33)=米国=と対戦。初回に左右ボディーで2度のダウンを奪うと、2回に左ストレートで3度目のダウンを奪い2回28秒TKO勝利。「4ラウンドしかなかったので、見ている時間が長いと向こうにとっても楽だろうなと思い、仕掛けながら相手の出方を見る感じでいこうかなと決めていた」と話した。
試合2週間前に対戦相手が負傷で変更となり、2日前のメディカルチェックでまたしても対戦相手が変更。スーパーフェザー級6回戦がライト級4回戦となった。ただニューヨーク・タイムズスクエアで行われたデビュー戦で予定されていた段取りが直前で変わるドタバタを経験しており、「メンタル的にも、デビュー戦で一度経験しているので、ちょっと余裕をもってできたかなっていうのはありました」と精神的な成長も実感していた。
試合5日前に現地入りして麗斗をサポートした兄のWBAスーパーフェザー級3位・駿斗(26)=志成=とともに、サウジアラビアの政府直轄プロジェクト「リヤド・シーズン」を手がける同国総合娯楽庁トゥルキ・アルシェイク長官がオーナーを務める米リング誌とアンバサダー契約を結ぶ。8月16日にサウジアラビア・リヤドのリングに上がる駿斗は「客さんも日本と雰囲気が違って熱狂的。プロになってからは海外で試合したことがないので、雰囲気を味わえたのもよかった」と話した。
志成ジムの佐々木修平会長は、麗斗の次戦について、9月13日に米ラスベガスのアレジアント・スタジアムで行われる世界スーパーミドル級4団体統一王者サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)とWBA世界スーパーウエルター級、WBO同級暫定王者テレンス・クロフォード(米国)のメガファイトの前座になる可能性を明かした。
また、12月27日にはサウジアラビア・リヤドで「日本対メキシコ対抗戦」興行開催のプランも浮上している。
麗斗は「次の試合をして、それからじゃないですかね。