◆第57回函館2歳S・G3(7月20日、函館競馬場・芝1200メートル)

 現2歳世代の最初の重賞ウィナーを決める第57回函館2歳S・G3(20日、函館)で、カイショーが新たな歴史を切り開く。

 函館・芝1000メートルのデビュー戦を3馬身差で逃げ切り、勝ち時計56秒4は、往年の名馬ハギノトップレディの2歳コースレコード(57秒2)を46年ぶりに更新し、古馬のコースレコード(57秒0)も上回った。

衝撃的な勝ちっぷりでその名を北の大地にとどろかせたが、池添は「本番はやっぱり違う形になると思う。前走は最内枠だったし、勝つために(ハナに)行く手段を取ったけど、馬の後ろで我慢してしまいを伸ばす調教をずっとつけているので」と差す競馬を示唆。戦法にはこだわらない構えだ。

 9日の函館・Wコースでの1週前追い切りは、直線で2頭と併せる形。大外から力強く脚を伸ばし、5ハロン65秒6―12秒0で最先着した。鞍上は「十分すぎるくらい動きは良かった。動き的にはまだ全然余裕があった」と手応えを隠さなかった。

 土日で3本のレコードが出た先週の函館。高速馬場でのスピード勝負は臨むところだ。成長を続ける快速娘が、アッと言わせる快勝劇を再び披露する。(山本 理貴)

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